【生態図鑑No-008】浮世絵を動かした男 瀬川三十七

こんにちは、ヒャダルコ関口です。

今回のテーマは日本人の心のふるさと『浮世絵』です。

ちなみに上の絵は、日本人全員が目にし、1日5回は拝み奉ると言われる『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』。

「葛飾北斎」の作品で、海外含めると100億人ほどファンがいます。

※そんなに目にしないし100億人もいません。byメラゾーマ

今回のクセモンは、浮世絵に魅せられ、GIFアニメーターとして【動く浮世絵】を産み出し続ける男『瀬川三十七(IQ132以上)』。

なぜ浮世絵のアニメーションを描くようになったのか調査してきました。

Sponsored Links

いつまでも見てられる!?動く浮世絵GIF画像が面白すぎる

タイプ 瀬川 三十七 天才系クセモン(IQ132以上)
レア度 ★★★★☆ 鳴き声 不明
大きさ 5尺6寸 重さ 14貫2斤
出現エリア ニコニコ動画 出現時間 9時~18時
得意技 浮世絵を動かして人を惑わせる
まめちしき 
IQ値が上位2%(IQ132以上)の者のみが入会できるといわれるMENSAの一員。将棋サッカー連盟の会長でもある。

gifアニメクリエイターの浮世絵との出会い

ゴッホも魅了された浮世絵の世界

:ヒャダルコさん、今回はあなた、いつもと違った雰囲気ですが『浮世絵』とはまた珍しいジャンルですね。

:俺さ、結構『浮世絵』好きなんだよね。

浮世絵って、19世紀後半にヨーロッパでめちゃくちゃ流行ったって知ってる?

:え?そうなの!?

:『ジャポニズムブーム』って呼ばれてて、当時の印象派の人たち(ゴッホとか)に影響を与えたって言われてる。

下の写真は、ゴッホが描いた”日本の花魁”です。

ゴッホが描いた花魁

:なんとなく、お金持ちの家のトイレにレプリカが飾ってありそう。

:浮世絵は、風俗画っていうジャンルで、人々の日常の様子とか、役者絵、名所絵、春画とかがあるんだけど、大衆文化として平和な江戸時代に醸成されたんだ。

戦国時代とか江戸時代より以前は、芸術や文化は上流階級だけのものだったんだけど、木版画が始まり大量生産が可能になったことで、広く民衆の手に渡るようになってうんたらかんたら・・・

:は、はぁ・・・(なんだこの時間・・・)

浮世絵が・・・動いてる!?

【動く浮世絵】職人技百列伝_いちご職人

:うわ!見て!歌舞伎役者みたいな人がケーキにイチゴのっけてるよ!

:左手の無駄のないムダな動きにツボる(笑)

:ホンマや!!中に着てるハッピ?もカワイイな!

:あのー・・・

:なんですか?いまちょっと集中しているので後にして下さい!

それで、このホイップクリームの質感もムースみたいな・・・

あのー、用が無ければ帰って欲しいのですが・・・

帰ってください。

えっ、あ、すみません!ここ瀬川さん家だった(笑)

ついつい興奮してしまいまして、失敬失敬!クセモン調査のご協力、ありがとうございます。

:いえ、とにかく浮世絵が好きそうなので良かったです。

:あの、『瀬川三十七』というのは、本名ですか?

:いえ、一応芸名でやらせてもらってます。

:ひふみんみたいで良いですね!

:(グイグイいくな・・・)

この渋カワイイGIFは何をイメージして作られてるんですか?

ケーキにイチゴを載せているライン工をイメージしています。絵のモデルは赤穂浪士(あこうろうし)です。

:目線も動いてて細かい!

:こういうのもあります。
動く浮世絵】代表

:すげー!!最近やった大きな仕事とか聞いてもいいですか?

:そうですね。

ディズニーから依頼されて、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のPR映像を手掛けました。これです。

動くスターウォーズ浮世絵 / Animated StarWars Ukiyo-e 4
※続きが気になる方は当日の会場の様子をご覧ください。

うおおおおおおおおおおお!!高まるぅううううううううう!!

:ありがとうございます(笑)

構図(背景)は北斎の絵を使って、人物や乗り物等は自分で描いて動かしました。

浮世絵を題材にgifクリエイターになろうと思った理由

:あの、なんとなくの疑問なんですけど、なんで浮世絵なんですか?好きだったんですか?

いえ、好きとかではなく、正直言って『著作権が切れてるから』ですね。

:死後○年経ったらフリーライセンスみたいなやつですね。

:70年です。

何を使っても文句を言われないので、『素材集めが楽だな~』くらいの気持ちで始めたんですが、この作品がツイッターでバズりまして仕事が舞い込んでくる様になりました。

フォロワー数も5000人くらいになりましたし。

:すげー面白いじゃないですか!!世界観に引き込まれます。

:これがきっかけになって依頼が来るようになって、お金をもらえるから継続したという感じですね。

ただ、作っているうちに浮世絵のことが好きになり、今では楽しんで作らせてもらってます。

:なるほど、きっかけは何でも良いんですね。

ちなみに最近はどんな作品を作りましたか?

:えっと、最近だと春画にインスピレーションを受けた作品でしてこれとか。

:大変な変態が起きました!

:大波に乗ったサーファーがいますね(笑)

:もともと春画特集にあった絵のうちの一つを使って作っています。

浮世絵gifアニメの作り方

:あの、こういう動くものってどうやって作っているんですか?

:へー、面白いですね。そういうこと聞かれたの初めてです。

うーん、そうですね。じゃあまずはこれを見てみて下さい。

:真ん中に線がありますよね?

浮世絵は木版画で作ってて、冊子にするために左半分と右半分を分ける必要があるので、真ん中に切れ目があります。

:邪魔ですね。

:ええ。邪魔です。

なのでこの線をまずは消すところから始まります。

さらに、動いているタコ足の裏にある背景などは、自分で描き足しています。

:細かいですね!

:かなり細かい作業です。

実は髪や足なども、一つ一つ切り分けてレイヤーにしています。

字も切り抜いて、昔っぽい紙の質感を出すために昔風の紙を貼り付けてたりしています。

:すごい・・・数秒間のアニメーションに、色々な手間暇を注いでる。

:そうして切り出したパーツたちを今度は動かしていきます。

絵のなかに点を打って線で結び、動かしたい対象を線で動かしてます。

動画で説明しますね。(※音量注意)

:あと、これは大事にしてるのですが、誰にも気づかれないようなギミックを入れるようにしています。

:芸術家とかが自分の作品に爪痕を残すやつや!

:これはイギリスのシューズブランド『SIZE?』とのコラボ作品なんですけど、現地のお店の区画をそのまま再現してます。

【動く浮世絵】ロンドン靴通り

:イギリスのこの場所から見たときに、本当に富士山がある位置に配置しているんですよ。

こんな感じで『付け足しの工夫』を入れることで、作品の厚みが増すと考えてます。

:実は調べてみると〇〇でした~、みたいなのって気づくと楽しいですよね。

:そうですね。

やっぱり自分にしか出来ない工夫をいれるのは楽しいです。作品の中のギミックを見つけてもらえたら僕も嬉しいですし。

:クリエイター魂が見えてきました!

あれ、となるとこの作品は、1コマ1コマ全部描いているんですか?

:はい。全部描いてます。

線の太さが一定の浮世絵感を出すためと、靴底を見せたり靴のひねりを出すには、1コマずつ作らないといけないんですよね。

1コマ1コマのレイヤーを全て表示するとこのようになる

:これほんの5~6秒のアニメーションですけど、作るのにどのくらい掛かりました?

企画やら構想やら含めて2ヶ月くらいですね(笑)

:手込んでますね・・・どこからそんなアイデアが湧いてくるんですか?

設計するのはロジックですが、アイデアはふとした瞬間に湧きますね。例えば散歩している時などリラックスしている瞬間です。

:あぁ。リラックスしている時って人間の力が増大されるんだ。

クリエイターを志したきっかけ

大学のお笑いサークルでの経験

:実は元々、東大でお笑いやってたんです。

もっぱらのくりぃむしちゅーファンで、学生時代はお笑いサークルで、ネタを考えて披露していましたよ。

:えぇ~いまネタやってみてくださいよ~

:え?嫌です。なんでそんな無神経なこと言うんですか?そんな準備もなくて状況も違うのにやるわけないでしょう。

:トルコ語喋れるっていうと「喋ってみて~!」ってやつと一緒ですね。

喋っても分らないのにこれ誰得やねん、みたいな。

:なんかすみません・・・

:まぁいいですよ。

それで、お笑いをやっていたそんなある時、「自分たちの動画を作っていこう」ってなって、たまたま僕がハイスペックなPCを持っていたことから、映像作りを任されたのがきっかけです。

動画編集をしてみたらハマってしまい、生まれて初めて「これは他の人より得意かも」って思えたんですよね。

「将来、映像作家になりたい」と思ったきっかけだと思います。

将棋とサッカーを掛け合わせてみた

:大学卒業後、ケーブルテレビの会社のWEBサイトを運営する部署に入って、4年弱サラリーマンしていました。

:どうして会社を辞めたんですか?

:うーん・・・やっぱり「作りたくなってしまったから」ですね。

会社で映像を作ってはいたものの、自分が作りたいものを作れるとは限らないので「時間をかけて自分の作りたいものを作りたいなぁ」って思って辞めました。

辞めた後は『将棋サッカー』とか『ビーチフラッグス将棋』の映像を作ってました(笑)

:え?(笑)将棋サッカー?(笑)

   説明チア

:説明しますね!
将棋サッカーとは、将棋盤をサッカー場、駒を選手と見立てて、盤に設置されたゴールに、駒を使ってサッカーボール(直径1.5cmほど)を叩き込む架空の競技であ~るっ!ファイト!!
『ビーチフラッグス将棋』も大体おなじ。

:いやぁ、これ今見てもおもしれー(笑)この頃が一番楽しかったし、面白いものを作れたなぁって思います。

:細かい所にもこだわっているあたり、本気度が伝わります。(笑)

:こんな感じで制作している流れで、浮世絵のアニメーションを作るに至りました。

GIFクリエイターになった今、感じること

会社を辞めた時「義務教育が終わった」と感じた

:正直、会社を辞めるまで、主体的に生きていると思えることは少なかったですね。学生時代は、先生の言われた通りに勉強して、結果的に東大に受かっただけですし。

:すごいことですけどね。

:その結果、富山(地元)から東京に出なきゃいけなくなって、東京で一人暮らしする流れに乗って。

ケーブルテレビの会社に入ったのも、特に理由はないんですよ。とりあえず映像の会社だからなんとなくという感じでした。

:どこでその流れから外れようと思ったんですか?

26歳のときに「ここに居てはダメだ」って焦るようになって、気づいたら辞めてました。退職した時、「あっ、義務教育終わった」って思いました。

:それ僕も似たようなこと感じました。

:とはいえ、夢を実現した今思うのは「こんなものか~」という気持ちですね。

会社を辞める前に感じていた、『焦り』がなくなった感じですね。

:それ、詳しく聞きたいです!

尊敬する人はいない

:先ほど「焦りはなくなった」と言っていましたが、瀬川さんは自分の夢を実現されて、何か行き着いた境地があるんですか?

:境地(笑)

そうですね、最初は「映像作家100人」という特集に載りたいって考えてましたけど、本質的じゃないなと気づきました。

:商業的なやつですか?

:そうです。

自分のやりたいことが出来なくなってまで、競争することは僕にとっては本質じゃないと感じています。

例えばこの作品ですが、Vivienne Westwoodっていうイギリスのファッションブランドの青山にある旗艦店の15周年記念用に制作しました。


【動く浮世絵】大道芸

:他にもこんなものとかも作りました。


【動く浮世絵】競技百選 かるた

:こういう「面白いものを作りたい」っていう気持ちが強いんです。

:ずっと見てられる・・・

:よくインタビューで「尊敬する人はいますか?」みたいな質問を聞かれるんですけど、いないんですよね(笑)

皆人間ですし、その人が満足してたらそれで良いんじゃないかと思いますね。

:瀬川さんのやってることは、大きくしようと思えば出来そうですよね。

:そう言われますが、僕にはその欲求があまり無いです。

僕は来た仕事を、お客さんも自分も納得する完璧な出来で返すということがとにかく楽しい。

「作品に魂を込める」と話す瀬川三十七氏

:それはやはりツイッターを始め、バズった経験があるからですか?

:そうかも知れないです。

その時、「こんなものか」と感じたのも確かです。

:なんか、深イイことをつぶやこうと頑張っている自分がミジメに感じてきました(笑)

瀬川三十七の次なる夢

世界の名所を浮世絵で描く

:今後やりたいことってありますか?

:もちろんありますよ。

ライフワークとして長くやっていこうと思っていることとして、浮世絵で描く世界の名所です。

『世界四十六景』と言いまして、例えば、万里の長城とかをこんな風に作ってみました。

【動く浮世絵】世界四十六景 04:万里の長城

:な、なんだこれ!!近代的な感じ。

この顔を認識しながら飛んでる機械は何ですか?

:顔認証をして国境を警備しています。

万里の長城は、元々外部の民族の侵入を防ぐ国境警備の役割があったので、その世界観を踏襲しています。

興奮してきた!!他にも見せて下さい!!

:えっと、あとはこれとかどうですか?

【動く浮世絵】世界四十六景 01:マリーナベイサンズ

:おおおおおお!!!!インスタ映えで有名なシンガポールのマリーナベイサンズじゃないか!

他にも!!他にも見せて下さい!!

:後は調べれば出てくるので、瀬川三十七の作品一覧とかで、勝手に調べて下さいよ(笑)

まとめ

日本史好きのヒャダルコ的には、テンションアゲな取材となりました。江戸時代のポップアートとして大成した浮世絵。

漫画の発祥とも言われる浮世絵を、現代の技術と融合させる発想がすごいな、やばいなと感じました。

歴史や昔の物の中に色々なヒントがあるのかも!?

今後の参考にしていきたいですね。

あなたの生き様を無料で記事にします。

芸能人、社長、有名Youtuberなど、メディアや雑誌で取り上げられている人を見て羨ましいと思いながらも、「自分には無理だよな」と諦めてしまう。

僕らはそうは思いません。誰だって自分の人生の主人公だと思っているからです。

生態図鑑.comでは、あなたを主人公にした記事を書きます。

あなたのことを記事にさせて欲しいとこんなに想っている人は多分日本に僕ら位のものだと思います。

お問合せ
Sponsored Links

応援してくれる優しい人が押すボタン