点と天

朝まで起きて、家から広がる景色を見ながらタバコを吸うことが多くなった。

闇の中で、自分がなぜ生きているのか考えることが増えた。

なぜ生きているのかというより、なんのために生まれてきたのか。

幼稚園のときの心理検証で、

順応することが上手いが、人に影響されやすい

という結果が出たそうだ。

昔から、人に合わせることで生きてきたような気がする。

自覚は無かった。

周りは逆に、そこまで人に合わせることが出来ないと言う。

人に合わせる度、精神的な疲れからか

持病が悪化した。

少し動かしただけで激痛が走る。

’神’から、

もっと自分と向き合えと言われているかのような・・・

一種の罰のような持病である。

こんな持病をもたらした親に対して、

恨み言を言ったこともある。

その都度親は

ごめんね

と言う。

でもこの病は実は小学生のときに治っていて、

本当の原因は、

自分の心の内にあることは分かっていた。

中学受験の勉強を小学校2年生からしていた。

受験が近くなるにつれ、病はひどくなった。

何か違うと思っていたのだろうか。

他人の人生を生きている気持ちだったのだろうか。

中学校に入り、反抗期が来た。

小学生のときとは打って変わり、勉強することを拒否し、

夜遊びや漫画、部活に没頭する時間を優先した。

自我を強く意識した(気分になった)中学3年生の頃にピタッと症状は無くなった(多少はあったけども、気にするものではなかった)。

そのときはインターネットなんてものはなく、情報も無かったから、

治って良かったくらいにしか思わなかった。

本当はここで分かっていたのだ。

それでも向き合うことをしてこなかった。

そして浪人して大学受験、就職活動と、

また人の人生を生きているかのようなループに戻ってしまった。

症状に苦しむようになった。

入院するほどきつい時期も数回あった。

自分の身体を傷だらけにすること。

傷を創っている間は無意識、なんなら快感さえある。

神なのか分からないが、自分じゃない何かが乗り移ったように言うことがきかなくなる。

お前はそこにいるべきじゃないだろう。

神からそれを言われているようなものだと今では感じる。

傷を作ってからは悶絶するほどの痛みが身体中に走る。

動くこともしんどい。

漫画、映画、

人に影響されやすい自分、

会話の中で生じる些細な言葉尻で左右されてしまう自分にとっては、

作者の心の軸を表現しているこれらの芸術を見ることが、

唯一の’自分’が無心になれるものだった。

一本の軸が通っているキャラクターに自分を投影させることで

安心感に包まれたりもした。

作品を観終わると急に自分しかいなくなる。

じゃあ、自分の軸って何なんだ?

人に合わせ続けること?

違う。

人の人生に乗っかること?

違う。

そんなことをするたびに自分の病は悪化し、

痛みと醜悪な見た目から、外に出れず自室でうなり続けた。

会社を辞め、色々な人に助けられて生きていることを知った。

他の人もまた、人の人生に乗っかりながら生きていることを知った。

自分には強烈なエゴがあることも知った。

何がしたい?

絵を描くときも、

いきなり線を描き始める人はいない。

点を打ち、又は全体像を想像しながら描く。

軸っていうのはそういうことじゃないか?

点や全体なんてものは自分が決めること。

その繋げ方や、線が自分の軸なのではないか。

だから、今までの人生を嘆くことは無い。

天、つまり点を打ち、次の点に向けて’自分なりに’進むこと。

直線じゃなくても、前が見えなくても、

それが軸なんじゃないだろうか。

人は天に向かって生きる。

その生き方は人それぞれだ。

人の線に乗っかる必要はない。

書いていくうちに分かった。

人に命令されて動くことに強烈な拒絶を示すのも、

幼少期からの体験があるからこそなのだ。

自分で決めて自分で描いてみたい。

そういう気持ちが強いのだと分かった。

こう考えるとワクワクする。

これからの人生は全部自分で決めて動けばいい。

なんだ、そんな簡単なことなんだ。

自分で点を打っていくだけでいいんだ。

あとは自動的に動くだけだ。

なんてシンプルなんだ!虫と動物とやることは変わらない。

ここまで書いてやっと眠気を催してきた。

さぁ、くよくよしてやらなかった宿題を終わらせてしまおう。

天は決まっている。

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